筋とエネルギー

02 第二種衛生管理者
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1. 筋肉の種類と特徴

筋肉は大きく3種類あります。

  • 骨格筋
    • 随意筋(自分の意志で動かせる)
    • 労働・運動に関わる主要な筋
    • 横紋筋(しま模様あり)
  • 心筋
    • 不随意筋(自分の意志で止められない)
    • 心臓の筋肉、持続的に収縮を繰り返す
    • 横紋筋
  • 平滑筋
    • 内臓や血管の筋肉
    • 不随意筋
    • 横紋なし

👉 試験では「骨格筋=労働生理の中心」で出題されやすいです。


2. 筋収縮の仕組み

  • 筋繊維の中に アクチン(細いフィラメント)ミオシン(太いフィラメント) が並び、互いに滑り込むことで収縮する(スライディングフィラメント説)。
  • 筋収縮には ATP(アデノシン三リン酸) がエネルギー源として必要。

3. エネルギー供給の仕組み

筋肉が働くときのエネルギー供給は大きく3つ。

  1. ATP-CP系(クレアチンリン酸系)
    • 即効的エネルギー供給
    • 数秒間の瞬発力(短距離走、重量挙げ)
  2. 解糖系(無酸素的代謝)
    • グリコーゲンやブドウ糖を酸素を使わずに分解してATPを生成
    • 乳酸がたまり、筋疲労の原因になる
    • 数分間の運動で主に使われる
  3. 酸化系(有酸素的代謝)
    • 酸素を利用し、糖質・脂肪・タンパク質を分解してATPを生成
    • 長時間の運動で重要(持久走、労働の持続)

👉 第二種衛生管理者試験では、
「瞬発力=ATP-CP系」「持久力=有酸素的代謝」「疲労=乳酸の蓄積」
といった点がよく問われます。


4. 筋疲労と回復

  • 筋疲労の原因
    • 乳酸の蓄積(解糖系の産物)
    • 酸素不足(酸素負債)
  • 回復
    • 運動後に酸素を多く取り込むことで、乳酸が分解されエネルギー源に再利用される。
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