血液の組織と機能

02 第二種衛生管理者
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血液の組織(成分)

血液は大きく 血漿(けっしょう)と血球 に分けられます。

① 血漿(Plasma)

  • 血液全体の約55%を占める液体成分
  • 成分:水分(90%以上)、電解質(Na⁺、K⁺、Cl⁻など)、栄養素(ブドウ糖、アミノ酸、脂質)、老廃物、ホルモン
  • 主な働き:
    • 栄養・老廃物の運搬
    • 体温の保持(熱運搬)
    • 酸塩基平衡の維持
    • 免疫や血液凝固に関与(血漿タンパク質:アルブミン、フィブリノゲン、グロブリンなど)

② 血球(Cellular components)

血液全体の約45%を占める固形成分。大きく 赤血球・白血球・血小板 に分けられる。

(1) 赤血球(Erythrocytes)

  • 数:1mm³中に約500万個
  • 核をもたない二重凹円盤状の細胞
  • 主成分:ヘモグロビン(Hb)
  • 主な働き:
    • 酸素の運搬(Hb-O₂結合)
    • 二酸化炭素の一部を運搬
  • 寿命:約120日

(2) 白血球(Leukocytes)

  • 数:1mm³中に約5,000~9,000個
  • 種類と機能:
    • 好中球:細菌を食作用で処理(白血球の多数を占める)
    • リンパ球:免疫反応(抗体産生や細胞性免疫)
    • 好酸球・好塩基球・単球:アレルギー、寄生虫防御、マクロファージ化など
  • 主な働き:感染防御・免疫

(3) 血小板(Platelets)

  • 数:1mm³中に約15万~40万個
  • 骨髄の巨核球から分かれた小片
  • 主な働き:
    • 出血時に血管壁に付着し、血栓を作って止血(一次止血)
    • フィブリノゲン→フィブリン変化を促進して凝固に関与(二次止血)

血液の主な機能(まとめ)

  1. 運搬機能
    • 酸素(赤血球)
    • 二酸化炭素(赤血球・血漿)
    • 栄養素・老廃物・ホルモン(血漿)
  2. 防御機能
    • 白血球による免疫・食作用
    • 抗体(免疫グロブリン)による防御
  3. 止血機能
    • 血小板・凝固因子による出血防止
  4. 調節機能
    • 体温維持
    • pHの恒常性(7.35~7.45の弱アルカリ性)
    • 浸透圧調整(アルブミンの働きなど)
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