02 第二種衛生管理者
スポンサーリンク
スポンサーリンク

1. 肺の基本構造

  • 気管 → 気管支 → 細気管支 → 肺胞 の順につながる。
  • 肺胞は多数の毛細血管に取り囲まれており、ここで ガス交換(酸素と二酸化炭素の交換) が行われる。
  • 成人の肺胞の数:約3~7億個。表面積は約70㎡(テニスコートの半分程度)。

2. 呼吸運動

  • 吸気(息を吸う)
    • 横隔膜が収縮し下がる → 胸腔が拡大 → 肺が膨らむ → 空気が流入する
  • 呼気(息を吐く)
    • 横隔膜が弛緩し上がる → 胸腔が縮小 → 肺がしぼむ → 空気が排出される
  • 安静時呼吸:横隔膜が主役
  • 激しい運動時呼吸:肋間筋や腹筋も動員

3. ガス交換と血液

  • 肺胞のガス分圧
    • 酸素(O₂)が血液中へ拡散
    • 二酸化炭素(CO₂)が血液から肺胞へ拡散
  • 血液の動き
    • 肺動脈:右心室から出て、酸素の少ない血液を肺へ運ぶ
    • 肺静脈:肺で酸素を取り込んだ血液を左心房に戻す

4. 呼吸量と労働

  • 1回換気量:安静時で約500ml
  • 1分間換気量:1回換気量 × 呼吸数(約12~15回/分 → 約6~8L/分)
  • 最大換気量:運動時は 100L/分 以上に増加することもある
  • 酸素摂取量の増大により、労働強度に対応できる

5. 試験で狙われやすい要点

  • 肺循環の仕組み(肺動脈=静脈血、肺静脈=動脈血 という例外)
  • 肺胞でのガス交換の原理(拡散による)
  • 呼吸運動のメカニズム(横隔膜の働き)
  • 安静時の換気量と運動時の換気量の違い
  • 血液の酸素運搬(ヘモグロビンとの結合)
タイトルとURLをコピーしました