血液の成分と防御システム
私たちの体は、血液が全身を巡ることで酸素や栄養を運び、老廃物を回収しています。この「血液」は、ただの赤い液体ではなく、多くの重要な成分からなる精巧なシステムです。今回は、衛生管理者試験でも頻出の「血液の成分」と、怪我をした時に止血を行う「血液凝固」の仕組みについて学びましょう。
血液の組成と役割
血液は、体重のおよそ8%(約13分の1)を占めています。大きく分けると、液体成分である「血漿(けっしょう)」と、有形成分(血球成分)に分かれます。
| 成分 | 割合 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 液体成分(血漿) | 約55% | 栄養素、ホルモン、老廃物の運搬、浸透圧の維持 |
| 有形成分(血球) | 約45% | 酸素運搬(赤血球)、異物防御(白血球)、止血(血小板) |
重要な血液成分:赤血球・白血球・血小板
それぞれの血球成分には、固有の重要な役割があります。試験対策として、以下の特徴をしっかり押さえましょう。
1. 赤血球
骨髄で産生され、寿命は約120日です。細胞内に「ヘモグロビン」を含み、肺から取り込んだ酸素を全身の組織へ運びます。血液中に占める赤血球の容積の割合をヘマトクリットといい、この値が低いと貧血の疑いがあります。
2. 白血球
寿命は短く、3〜4日ほどです。体内への異物や細菌の侵入を防ぐ「防御システム」の主役です。感染や炎症が起きると、その数が増加します。アメーバのように動き、細菌を「貪食(どんしょく)」して排除します。
3. 血小板
寿命は約10日です。血管が損傷した際、傷口に集まって「止血」を行う重要な役割を担っています。
血液凝固の仕組み
怪我をして出血した際、自然に血が止まるのはなぜでしょうか。それは血液が液体から固形に変化する「血液凝固」という現象が起きるからです。
血液中には「フィブリノーゲン(線維素原)」というタンパク質が溶けています。血管が傷つくと、これが「フィブリン(線維素)」という網目状の繊維に変化します。このフィブリンが血球を絡めとることで血の塊(かさぶた)ができ、傷口を塞いで止血が完了するのです。
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本日の復習クイズ
Q. 血液中に占める赤血球の容積の割合を何といい、貧血の指標とされるか。以下の選択肢から選びなさい。
1. ヘモグロビン
2. 血小板
3. ヘマトクリット
4. フィブリノーゲン
(解答は次回の冒頭で発表します!)
お疲れ様でした!今日の学習はここまでです。
